萩原朔太郎\记忆\記憶
记忆
若把记忆比作可视之物
正如那细雪飞舞降临
喜悦在生活的过去中悄然积起
记忆前行在陌生的码头
从繁华的夜雾之海中
听闻汽笛呜呜鸣响
记忆在苍白的火车窗口
如同向惨淡的茜空眺望
远去生活景色的尽头
如同幽然消去的月亮
记忆是被雪埋葬的城夜
在悄然的建筑屋顶匍匐来回
那寂寞青猫重叠的对影
记忆正如那分身
* 翻译在2017年5月11日
* 东云=黑暗向光芒转变的黎明前的茜色的天空。
記憶
記憶をたとへてみれば
記憶は雪のふるやうなもので
しづかに生活の過去につもるうれしさ。
記憶は見知らぬ波止場をあるいて
にぎやかな夜霧の海に
ぽうぽうと鳴る汽笛をきいた。
記憶はほの白む汽車の窓に
わびしい東雲をながめるやうで
過ぎさる生活の景色のはてを
ほのかに消えてゆく月のやうだ。
記憶は雪のふる都會の夜に
しづかな建築の家根を這ひまはる
さびしい青猫の影の影
記憶は分身のやうなものだ。