萩原朔太郎\九月上旬的午后\九月上旬の午後
九月上旬的午后
室外光芒晃眼
若是那路石也令人难受地苍白
就暂且倚靠在窗前
啜吸那质朴果物的汁液吧
啊啊朋友啊 人生啊
我若去旷野则旷野泛青
当我踏上旷野 所有线条微振
青青草原盎然铺成床铺
被创造之物无不满溢喜悦
朋友啊 握住这御身的手吧
打开这扇门吧
不久此刻就会伴着阴影长逝
来吧紧握这手
让我们在那深空的深处前行
一九一三年九月十日
* すすら:啜ら
九月上旬の午後
そとには光烈しく
鋪石も白くなやましければ
しばし窓によりかかり
つつましく果ものの汁をすすらむ
ああ友よ 人生よ
我が野に行けば野は青く
わが蹈むところすべて線にふるへたり
青草原はいきるののしとね
生れしものそのすみずみに悦べり
友よ おん身の手をもつて
この扉をばあけたまへ
いま少し日かげとなりしに
いざかたく手を組みて
我等深空のもとを歩みゆかば
(一九一三、九、一○)