芥川龙之介\在轻井泽\軽井沢で 下
某个牧师的脸——肚脐!
或牧師の顔――臍!
崩落到蕾丝和餐巾纸里的道路。
レエスやナプキンの中へずり落ちる道。
碓氷山上的月亮啊,——那月亮正生着一层薄苔呢。
碓氷山上の月、――月にもかすかに苔が生えてゐる。
H老夫人的死,——雾就好像法兰西的幽灵一样。
H老夫人の死、――霧は仏蘭西の幽霊に似てゐる。
肠胃蝇就连水星上也能够成群来去吧。
馬蝿は水星にも群つて行つた。
用额头感觉到了吊床的烦闷。
ハムモツクを額に感じるうるささ。
雷比胡椒更辛辣。
雷は胡椒よりも辛い。
有座叫做“巨人的椅子”的山。——看起来像一张不眨眼的脸。
「巨人の椅子」と云う岩のある山、――瞬かない顔が一つ見える。
那个家有着桃色的牙龈。
あの家は桃色の歯齦をしてゐる。
羊肉要配羊齿叶。
羊の肉には羊歯の葉を添へ給へ。
再见了,手风琴之町。再见了,我的抒情诗时代。
さやうなら。手風琴の町、さようなら、僕の抒情詩時代。
大正十四年
(大正十四年稿)