萩原朔太郎\群鸟\一群の鳥
群鸟
群鸟远行
数度凝视着
想到自己使我落泪不止。
对人将悲哀隐藏
写歌将故乡歌颂
乃我之无常。
少许习惯了寂寞
无论如何
觉得有些喜欢这乡下。
遥望那遥远的赤城
在我窗下开放的
木樨花。
在三叶草上翻来覆去
只是在中学庭院里眺望天空的
往昔。
有时逃课
在小出的林中漫步
被眼泪濡湿的过去。
那时常常与人密会的
公园旁的波宜亭
如今尚在。
饮酒的目标
那时是酒醉后的寂寞
倾吐的歌也是
啊啊啊啊地涕泪横流。
现在也仍然
在写歌吗
我的朋友面露嘲色
询问着我。
访问新开的沙龙
深夜
吹着口哨的我惹人怜爱。
有时突然
推翻杯盘啜泣起来
就连母亲也时时觉得我烦人。
米店装饰着的
笨蛋脸的人偶与我相似
这种想法真是悲哀。
好死不如赖活着
总之
今天也安然地钻进了被窝。
那些喜不自胜的思绪
或许某天
也会环绕在我的周身吧。
凭靠在公园的长椅上
悲哀地
眺望着遥远浅间的烟。
一九一三年八月。
萩原朔太郎\群鸟\一群の鳥
一群の鳥
遠く行く一群の鳥
かへりみて
我を想へば涙はてなし。
悲しくも人に隱れて
故郷に歌などつくる
我の果敢なさ。
寂しさに少しく慣れて
なにがなし
この田舍をば好しと思へり。
かの遠き赤城を望む
わが部屋の窓に咲きたる
木犀の花。
クロバアの上に寢ころび
空ばかり眺めてありし
中學の庭。
ともすれば學校を休み
泣き濡れて
小出の林を歩きし昔。
その昔よく逢曳したる
公園の側の波宜亭
今も尚あり。
酒のめど
このごろ醉はぬさびしさ
うたへども
ああああ遂に涙出でざり。
いまも尚
歌つくることを止めぬや
かく問ひし
わが古き友の嘲りの色。
新昇のサロンに來り
夜おそく
口笛を吹く我のいとしさ。
時にふと
盃杯を投げてすすり泣く
いとほしやと母も流石思へり。
米專の店に飾れる
馬鹿面の人形に我が似しと
思ふ悲しさ。
死ぬよりは尚よろしかり
とかくして
今日もまた安らかに寢床に入れり
眞劍になりて嬉しと思ふこと
いつの日か
我が身の上にめぐり來たるならむ
公園のベンチにもたれ
哀しみて
遠き淺間の煙を眺む。